基礎工事から棟木取付けまでの工程を説明しています。木材の加工は工場で製作することが多くなりましたが、現場でそれをしっかりと組むのは熟練の大工の仕事です。基礎の型枠は型枠大工が行い、土台組み、柱、梁、桁、棟木などは木造大工が行うなど、役割ごとに専門の職人が違い、各工程が終わるごとに次の工程を受け持つ大工職人に、引き渡されて行きます。
- ホーム
- 家の骨組みが出来るまで
基礎工事から棟木取付けまでの工程
工事の受注・施工図の作成
依頼者様と打ち合わせを行い施工図を作成します。現地で採寸をして地盤調査も行います。必要に応じて地盤強化をすることもあります。
基礎工事(基礎型枠工事)
基礎工事で土台部分を作っていきます。型枠大工は、基礎型枠を作っていく役割を担います。型枠とは、コンクリートを流し込む器を造っていく工事のことで、そこに鉄筋を入れてコンクリートを流し固めることで建物の基礎が完成します。木造住宅では、この基礎部分に木材の土台を固定してその上に柱を建てます。ちなみに型枠は、コンクリートが固まった後に撤去していきます。
土台の固定
基礎の上に柱や梁の土台となる木材を取付けていきます。アンカーボルトで木材と基礎部分をしっかりと固定していきます。この土台に柱を建てていくため、かなり重要なポイントです。
柱の取付け
組んだ土台に建物の柱部分を取付けていきます。土台と柱の凹凸加工部分を結合して組んでいく流れです。凹凸の微妙なズレは現場で加工して調整をします。柱、土台、梁は木組みだけではなく、耐震基準に適合した接合金具でしっかりと固定されます。
梁の取付け
柱の次は梁を組んでいく作業です。梁とは、建物の上からの圧力を支えるパーツのことで、棟木と直行する形で組んでいきます。家の外周部分に梁を組む胴差しとよばれる作業を終えたら、2階部分の床梁りを行います。羽子板ボルトという器具を使って、梁と梁を繋げていけば梁の取付けの完成です。
床板の設置
大工が作業するために必要な足場として、床板を床梁の上に設置していきます。
桁・小屋梁の設置
梁の取付けが終わったら、桁や小屋梁を取付けていく工程です。桁とは、棟木と並行に組んで建物を支える建材のことで、小屋梁は、屋根の部分の骨組みの一部です。建物の上からの荷重を支える大事な役割を担っています。
上棟の取付け
屋根の一番上の棟木と言われる部分を取付けます。ここまでが終わると、建物の骨組みが一通り完成したことになります。
あとは、補強のための金具を取り付けていく工程へと進みます。